失恋ショコラティエのサエコさんシリーズです。
今回は①ということで、サエコさんがモテるのは「自分ワールド」に相手を引き込むのがうまいからだよーって話をします。
サエコさんの場合は「カワイイワールド」だけど、本来は誰でも真似できるモテ方。男女問わず。
つまり、サエコさんは「そーたくん♡」ってやる方法を選んだだけで、どんなキャラだとモテ方はそんなに変わらない。
なのに、あまりにぶりっ子してるサエコさんのイメージが強烈で(しかもドラマ版の石原さとみがものすごくカワイイもんだから)
世間では「あんなことできない!やっていいのは顔がかわいい子(石原さとみ)だけ!」みたいな反応になっちゃってて、もったいないなー。
サエコさんは自分の世界に引き込むテッパンのテクニックを一歩も間違えずにやってるだけで、多少サバサバしてようがおもしろ系だろうが、今よりモテることは可能です。
もちろん女らしくなくてもモテる、なんてことはない。
でもね、それはファッションとか甘え方とか、即効性のある後付けのテクニックだから、まずは基盤を固めましょー。
サエコさんは普通レベルの顔だけど、カワイイワールドの展開が上手だよ
まず、「自分ワールド」っていうのは、どんなキャラであれ「こっちのペースに合わせてもらって恋愛を進める術」みたいなもん。
背伸びして頑張らなくていいし、自分らしくいられるから余計なこと言ったり不自然になったりして、しなくてもいい失敗をしなくて済む。
このメリットはでかい!特に、イケメンと付き合いたいときには。
愛想が良すぎても「あー俺のこと好きなんだな」で終わっちゃうし、緊張しすぎて話せなくなっちゃったら「眼中なし」で視野に入れて貰えないよね。
あくまで自分の持ち味を全面に出しつつ、そのノリに合わせて貰えたら楽でしょ。それを自然に誘導するのが自分ワールドのいいところ。
そもそも、サエコさんは普通の顔なんだよね。
引用元:失恋ショコラティエ 1巻 水城せとな
↑1巻にこういう描写がある。
主人公、爽太の妹のまつりちゃんよりはかわいくないし、一緒に働いてる薫子さんの方が美人。
となると、顔の系統と雰囲気からしてカワイイ系には寄せてるけど、ナチュラルにカワイイまつりちゃんよりは(こんなに着飾ってても)下ってこと、
うーん、だいぶ普通なんだろうなー。
薫子さんがリクドー(ライバル店)の関谷くんに
これ!この子が爽太くん長年片思いの人妻!どう!どうなの?やっぱりかわいい!?って内心詰め寄ってるシーン。
引用元:失恋ショコラティエ 4巻 水城せとな
「まあ…かわいらしいかんじ(ぺこりー♡ってニコニコしてくるあたり、愛想がいいし嫌な気はしない)っすね。」
顔は平均レベル説がやっぱり濃厚。
あーあれはかわいいですね、みたいな反応ではないね。
だから、カワイイワールドに引き込むのがすごく上手なだけなんだと思うよ
爽太くんもよく
「ソータくん♡」
「はい♡」って同じテンションで返事しちゃってるのが良い例。
極端なこと言うと、おもしろくてノリがいい男性も同じ手口。
男女問わず自分ワールドを作れる人はいる。おもしろ系の男性が良い例
誰にでも分け隔てなくて、面白くてノリが良くて、顔が広いタイプの男性。こう聞くだけでもかなりモテるんだろうなっていうのがわかるけど、実はこれも「おもしろワールド」でサエコさんと同じ手口。
自分ワールドって、つまりは側から見てもわかる自分の「売り」だから、範囲内の女性と範囲外の女性がいます。
おもしろ系男性の場合は、普段あんまり喋らない大人しい感じの女の子にも絡んでいけるけど
- ちょっかい出してみたら「!?」となりつつも頑張って話してくれたり、ノリを合わせようとしてくれる女の子
- おもしろいこと言ったら笑ってくれる女の子
- ノリのいい話をしてるときに、喋らなくてもこっちをみて興味を示してくれてる女の子
こんな反応が返ってきたら「自分ワールド」範囲内。
- 「えっ…」「そういうのいいんで」みたいなリアクションする女の子
- とりあえず笑って合わせてくれる気のなさそうな女の子
- おもしろさを求めてない感のある女の子
こんな子は自分ワールド範囲外。狙ってもあんまり可能性高くない。
この例と同じことだけど、サエコさんも狙ったところで可能性が低い相手はいっぱいいるよ。
- 「ねえー♡」ってやったときに「ふーん」「で?」みたいなリアクションする男性
- 甘えたときに、サエコさんが望んでるような結果を全く汲まない男性
↑こんな人は、サエコさんのカワイイワールド範囲内にいなさそうかな。
ただ、冷たい反応するにもいろいろ理由があって
- サエコさん自体に興味なし。本命がいる。
- ねえー♡に対して「なにー?♫」って反応を返すのがプライドに触る。できない。
- カワイイワールドの女のノリが得意じゃない
- 自分の世界に合わせて欲しいタイプ。あくまで自分先導の恋愛がしたい。
理由が2だったら、可能性なくはないよね。
でも、サエコさんはモテるし範囲内の男性がほかにいっぱいいるわけだから、深追いする必要がないんだろう。
こんなかんじで、男女問わずキャラ問わず、自分ワールドを展開できる「モテる人」がいて、範囲内の人が多ければ多いほど芋づる式にモテていきます。
範囲内の人から人気が出始めると、その「人気」っていう権威は範囲外の人にも伝わるから対象が広がるよ!
それに、カワイイワールドはデメリットも多いから、選べるのであれば(カワイイワールドが素なのでなければ)自分で使いやすいものを使ってほしい。
その理由を、なんでサエコさんは結婚うまくいかなかったんだっけ?って話と一緒にするよー。
モテるサエコさんが結婚失敗した理由。DV旦那を懐柔できなかったの?
カワイイワールドって即効性があるけど、デメリットも多め。ハイリスクハイリターンなワールド。
彼と結婚したい!って人は、ローリスクローリターンなワールドでじわじわいったほうが、幸せになれる確率は高いかもしれない。
サエコさん、バツイチ12歳年上の旦那さんと結婚して、失敗してたよね。厳密には離婚してないし修復中なんだけど、家出してプリン生活するくらいだから(その期間は)失敗してたということで。
カワイイワールドの最大の欠点は結婚後も続けられるか分からないってこと。
着替えすっぴん生活態度はもちろん、一緒に暮らす中で気に入らないことが出てきたときに、いつまでも「ソータくん♡」ってテンションが出来るのか。
両者共に、結婚生活を送るうえで上手に素にもどりつつ受け入れ合えれば大丈夫だけど
サエコさんの方が続かなくなっちゃうか、日常モードになるのが早すぎた場合は…
「おもしろワールド」だったら、それが性格的なものなら半永久だよね。時と場所を選ばないんだし。これがローリスクローリターンってこと。もちろん、ローリスクハイリターンなジャンルも存在するよ。
あとは、やってて疲れないほうが絶対にいい。
朝帰りで毎日お酒飲み歩いて、お出迎えしたらイライラしてサエコさんに当たり散らす旦那さん。
「買ってくれるの?ありがとー♡」
「だってイライラしてて怖かったんだもん…♡」って技を繰り出しつつ様子見てたけど、結局結婚生活に嫌気がさしちゃって懐柔する気もなくなっちゃったんだよね。
サエコさん、モテてきたし大事にされるの当たり前だったから、ぞんざいに扱われたらすぐ冷めるタイプ。
旦那さんの反応見てたら、技をかけ続ければ誘導できる範疇にいそう(少なくとも原作では、DVもイライラも5割くらいは減らせそう)だけど、そんな気もなくなって爽太くんの元に走っちゃう。
これさ、なんで爽太くんのところに行ったと思う?
もちろんサエコさんのこと大好きで、困ってるって言ったら絶対力になってくれそうなアテにはしてたと思うけど、それ以上に
今まで出会った男の中で、1番「カワイイワールド」の住人になってくれたからじゃないかなー。爽太くん素直だしね。
ワールド範囲内っていうのは、味方だし仲間だし、絶対的に肯定してくれる存在。
結婚生活がうまくいかなかったのは
- 旦那さんが爽太くんほどワールドの住人じゃなかった
- サエコさんがかわいく振る舞うのがイヤになる程、ぞんざいに扱われてしまった
たまたま、ものすごーく相性の悪い出来事が続いちゃったんだよね。
でもこれは、どんなにモテようと経験があろうと読めないよ。もしかすると、結婚生活のどこかで違う言動や行動をとってたら、そもそも起こらなかった問題かもしれない。
だから、出来るだけ素に近いローリスクなワールドを持って欲しいのね。ハイリスクハイリターンなワールド展開は、即効性がある代わりに労力使うよ。
常に7割くらいの愛想を出し続けることが求められる結婚世界には全然向いてない。
旦那さんがDVってことを除けば、誰も悪くないよ。強いて言うなら運が悪かった。
カワイイワールドをしなくていいなら、どういうのが自分に合ってる?タイプが違うサエコさんにはなれるよ
無理してカワイイワールドをやらなくても、自分に合ったワールドを使うだけでタイプが違うサエコさんにはなれるよ。
だから冒頭で話したように「誰でも真似できる」のね。さっき挙げたように男性でも。
じゃあ、どういうキャラを広げていけばいいか。
まず、他の女とは違うって思わせるだけの特別性は欲しい。すごい特技とかはいらないよ。1つの性格を突き詰めるだけで充分。
何故かというと、彼女との結婚を決めた男性は「この人は、今まで会ってきた女性達とは違うな」って思ってるっていう統計があるから。
アメリカのニューヨークタイムズでベストセラー入りする作家のジョンTモロイさんの著書に(あのニューヨークタイムズでベストセラーだよ!)
グッドマリッジって本があって。
ジョンさんは男性なんだけど、多くのサポーターと共に実際に結婚間近なひとたち、結婚したひとたちに話を聞いて、統計を取れるほどの膨大な数のインタビューを精査したのがこの本。
いわゆる夢物語みたいな話は一切なくて、かなりタメになるよ。
この本の中で
花婿に「彼女との結婚を決めた理由」を聞くと、ほとんどケースで「彼女は特別だと思った」と話す
っていう統計があるのね。
かなり美人な花嫁ばっかりだったらしいんだけど、わざわざ外見のことについて触れたのは半数以下だったとも書いてある。
上流階級の男性だったら「彼女があまりに堂々と振る舞うものだから、一緒にビジネスをしても必ず自分の才能を引き出してくれると思った」とか。
スラム街出身の男性も「いいレストランにデートに行ったとき、彼女は周りを見るふうでもなくサッとナプキンを膝に広げたんだ。自分にもそうしなさいって。ワオ!と思ったね」とか。
特別なことじゃなくても、彼の目に留まる振る舞いができていれば結婚候補になるってことだよね。
そこで、自分の持ち味を最大限引き出しつつ、普通に接するよりも行動を印象付けられるワールド展開はかなり効く。
やり方も説明するけど、自分の持ち味をうまく使ってる人の例としては
すっごい友達多くて、なんでもざっくばらんに喋る女性とか
「お互い素に戻ってOKワールド」
私の前だったら変に取り繕わなくていいよ!って言葉に出さずに伝えられて、相手が自然とそうできるように誘導できる
これは強いね。
漫画「臨時!江古田ちゃん」に出てくる隠れ猛禽はこういうワールドの住人。
モテ的に江古田ちゃんがマーくんと付き合えない理由を考察。隠れ猛禽になる方法とテクニック 臨死!江古田ちゃん
キャラ出しのやり方。私だったら、まずは自分の性格を書き出してみて、それをプラスとマイナスの両面に分ける。
たとえば「落ち着きがある」だったら、大人っぽくて凛としてるっていうプラスの面と、可愛らしさに欠けるっていうマイナスの面に分けるのね。
それを何個も書き出していくと、似通ってる属性が出てくると思う。
「落ち着いてる」「上品だ」「口うるさくない」「求められた振る舞いができる」とか。
5〜10個くらい同じ属性のものを挙げられれば、パッとみた時に「こういう人なのかな」って想像できるだけのベースができるから
プラスの面にかかれた特徴は最大限アピールする。
マイナスの面に書かれた特徴は、最大限削る。
上品でその場居合わせた振る舞いができる(プラス)けど、暗くは見えない(マイナスを削る) みたいに。
ニッチな長所ばっかりな人も出てくるかもしれないんだけど、範囲内の男性は狭くても刺さる確率は高いよ。悪くない戦略だと思う。
一般的に求められる長所が多い人は、範囲内の男性は多いけどそのぶんライバルと属性が被るかもしれない。埋もれないように、あったら際立つなーっていう長所を2〜3個足すか、アピールの方法を考えたほうがより良くなるね。
これで、タイプの違う「サエコさん並みのモテ方」の基盤ができる。
あくまで基盤であって、サエコさんもモテるテクニックとか、人を喜ばせるテクニックは作中でもふんだんに使ってるから、これだけじゃ不足だけど
いまいち男性の反応が良くないなー、あんまりモテないなー、友達止まりだなーって悩んでる人はかなり状況が改善します。
最初に失恋ショコラティエシリーズ①って書いたんだけど、次回からは
漫画1巻ごとにサエコさんがやってるモテテクを洗い出して、普段使いできるように加工するっていう、今回の基盤を元にしたテクニック講座でーす。
ここのサエコさんがやってることが大事!
そのまま模倣すると距離が近過ぎるから、こう変えようか、みたいに羅列していきます。
追記
シリーズ②アップしましたー。
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