「ちょっとやめて、ストップ、ストップ!そんなに振り回したら危ないでしょ。それに、言い方も違ってる。いい?レヴィオーサよ、あなたのはレビオサー」
ハーマイオニーとロンはたびたび喧嘩になります。ハーマイオニーの発言にロンがカチンときちゃって、売り言葉に買い言葉で…ってパターンが多め。
でも、倦怠期になっちゃったカップルとか、長く付き合うにつれてラブラブ感が減ったなーってカップルも
おんなじストーリーの喧嘩しやすいんだよね。
別に、ちょっとした喧嘩するのも彼のやることに口を出すのも、それで相性が保たれてることが少なくないから、よくある恋愛指南本みたいに「教えない」「自分でやらせる」まではしなくていいのね。
好意を持たせる〜付き合ってすぐの段階だったら別だけど、何年も一緒にいたなら「最初からやり直し」みたいなことはしないほうがいい。
急にしおらしげな女になったら、かえって彼の好みから外れちゃうこともあるよ。
ただし、ロンのプライドを傷つける形で喧嘩を売るハーマイオニーって図はちょっと危険かなー。
私がスーパーのレジでバイトしてたとき、毎日ロンとハーマイオニー見たよ。
女「ちょっとやめて、ストップストップ!卵を下に入れたら危ないでしょ。それに、食パンの入れ場所も間違ってる。いい?牛乳の上よ!あなたのは、牛乳と鶏肉の下」
確かに、同じ女としちゃー黙ってらんないよね。わかるよ。卵は1パック10個入ってるから、2人暮らしなら平日の朝ごはん5日分はあるもんね。
それを潰すなんて真似されたら、お返しにタマ潰してやんないと割りに合わないよ。
でも、こういう人目があるところで、間違いを公然と指摘して、やり直してあげるところまでやっちゃったら、流石に男の人も立場がないのね。
「俺のやったことに喜ばない」って彼の中で定着しちゃったら、頻繁なプレゼントも日々の気遣いも受け取れなくなるよ!
ここまで男のプライド傷つけちゃうと、ロンも女のプライド傷つけないと心を平静に保てない。
女に対して「だから友達いないんだよ」なんて最大の侮辱を吐かないとやってられなくなってる。
これってあんまりいいループじゃないし、続けてるとだんだん彼と一緒にいるのが疑問になってきたりもする。でも時間を無駄にしたくない気持ちもあって、女性側もモヤモヤする。
じゃあ、ロンのプライドを傷つけないハーマイオニーになるためにはどんな言い方するのがベストかなーってのが今日のテーマです。
下手に出なくても、簡素に伝えるだけで効果があるよ。かわいいハーマイオニーのススメ
ハーマイオニーのキャラからいって、わざわざ下手に出ながら「私で良かったら教えましょうか?」ってとこまではいかなくていいよね。
彼と喧嘩になりやすい女性も、そういうタイプなんだと思うなー。
というより、そういうキャラが立ってて彼との縁が結ばれてることのほうが多いので、プライドさえ傷つけなければOK。
まず、ハーマイオニーの台詞をもう1回見てみまーす。
「ちょっとやめて、ストップ、ストップ!そんなに振り回したら危ないでしょ。それに、言い方も違ってる。いい?レヴィオーサよ、あなたのはレヴィオサー」
1つ1つ言葉を離していくとわかりやすいんだけど、この場合は「命令」から入ってるのが喧嘩になりやすいポイントかな。
ちょっとやめて!ストップ、ストップ! ここね。
同じ意味の言葉を3回繰り返して、彼の行動に制限をかけてる。
こうやって言い換えてみると、けっこう子供扱いしてるんだよね。
すっごい嫌味な捉え方をすると「なにも分かってない彼は立場が下で、上の私が教えてあげなくちゃいけない」ってことになるよ。
これを人前でやられるのは、それなりの自尊心持ってる男性だったら、というか女でも平静じゃいられない。
褒めそやしてテンション上げてあげる必要は全然ないから、単純に「ねえ、聞いてもらえる?」って言うのが1番通りやすくて早い。
- ちょっと待って
- やめて
- これを見てなにか気づかない?
- 卵が下になってるんだけど
男の人に遠回しなことを言っても、これらは全部同じ意味(嫌味)にしか聞こえないと思うので
あえて直球に、かつ同じ立場から「(私の意見を)聞いて!」ってお願いしてみる。
次に、ハーマイオニーはロンの間違ったところを2つ続けて指摘したあとに、あげつらうようなことを言ってるよね。
危ないでしょ→レビオサー ここです。
特段我慢強くない普通の男の人だったら、最初のは耐えられてもここでキレるか呆れたような反応するんじゃないかな。
「あーあ」みたいな。
なので、できるだけ簡素に。
これはよく聞く言い方だから知ってる人も多いんだけど「卵が下になってて、割れたら悲しいの」。
先に、間違ったところを「間違ってる」って言葉を使わないで指摘して「私が悲しい」って主語を置き換える。
でも、彼に何かを教えるときにスッとでてくる人は少ないんじゃないかなー。
こっちは既にイライラしてるしね。
男を立てる言い方っていうと、かわいくて優しい、自己犠牲的な言い方がどうしても目立つんだけど
それはね、目的が違うんだよ。
彼に教えなくちゃいけない、正しいやり方を覚えて貰わないと困る!ってのが今回のやりかた。日常的に使うのは、こっちの方が多いよね。
もっと優しくて遠回しな言い方に変えると
「すみません、(杖が当たるかと思って)びっくりしちゃって。難しいですよね。私も全然できない。あれ?先生なんて言ってましたっけ、レヴィオーサ?あってます?そっか、ありがとうございます。」
つまり、危ない!あんた何すんのよ!ってニュアンスを出さないために「私がびっくりしちゃった」って言い方をして、杖を振り回すのを制止して
レビオサーじゃないでしょ!ってのを「自分が間違ってた」ってことにして伝えるために
先生なんて言ってましたっけ?なんてとぼけてあげるのね。
更に、(嘘でも)彼が正しいってことを伝えるために、教えてもらってありがとうって…
なかなか面倒だけど、女性らしくて控えめなキャラの女の子がグイグイアプローチしなきゃいけない場面だったら、ここまでやる価値はあると思う。
私はここまでやるのが苦じゃないというか、そもそもモテたいと思って暮らしてるわけだしね。
なんていうのかな、このやり方をする目的は、ハーマイオニーみたいに「ロンに教えてあげなくちゃ」ってことじゃないの。
- 控えめで女の子らしいキャラは崩したくない
- でもアプローチしにいかないといつまでも視野に入らない
この2つを矛盾なく進めるためのやり方で、目的は自己アピールというか恋愛なんだよね。もしかしたら、彼が公の場でトチって恥かくのを阻止してあげようってのもある。
だから計算尽くして言うのであって、長く付き合って信頼関係ができちゃってる2人があえてやるようなシロモノではないといいますか…。
既に2、3年付き合ってて、彼のと関係に悩んでる!恋愛サイトや本読んだら「アピール版」ばっかり書いてあって、若干疑問視しつつ試したら、あんまり効いてないような?
これは、アプローチの目的を見誤ったまま違う弾を発射しちゃったから起こるすれ違いなんだよね。
市場に流れてる恋愛指南本は、アタリハズレの他に「自己アピール版」「無駄なストレスなく関係を構築する版」に分かれていて
後者は圧倒的に少ないです。
少ないというか、もはや心理学だったり、人と人とのコミュニケーション、上司と部下の云々っていう本として作られてることが多いのかな。
もしも、付き合ってる期間ががちゃんと整ってる上で恋愛指南書に書いてあることが自分に合わない!と思うなら
そういう罠にはめられてる可能性が高いよ。
ただ「恋愛」って分野に属してないだけあって、あんまり恋愛に転換できないような話も多いってのがデメリット。
スネイプ先生の脳がどこまでも男性的で面白い
その上で、彼との関係が固まってきたころに読むのが1番使いやすいって本はこれかな。
この本を読んでいくと、男性的な考え方をする女性がいることも、女性的な考え方をする男性がいることもわかってくるんだけど
ハリーポッターのスネイプ先生はどこまでも男性的で面白い。
たとえば、ハーマイオニーが授業中にバンバン手を上げて発言しようとする場面。
普通なら教師として評価するべきところに「しゃしゃり出るな」ってグリフィンドールにマイナス点するよね。
これは、グリフィンドール(とハリー)が目障りだって見方と同時に
自分の想定した授業展開、もしく話の流れに口を出して混線させるハーマイオニーを邪魔くさく思うっていう
極めて男性脳なスネイプ先生も垣間見える。
スマホゲームやってるときに話しかけられると生返事しかできない男はスネイプ先生タイプなんだろうね。
こういう見方を通して彼を観察していくと、どんどん暮らしやすくなるんだと思うなー。
それに、「心理学」を専攻してる「夫婦」で書いてる本だから、男目線と女目線に偏ってないのが
関係性が固まってきたカップルには1番使いやすいよね。
上司と部下のビジネス書だと行き過ぎてるし「彼に愛される」本だと手前過ぎてる。
あくまで男女の心理で止まってるんだけど、偏った名目や言い方が少なくて、恋愛に使える場面展開が多い。
良いとこ取りって言ったら言い過ぎかもしれないけど「一緒に暮らす男性の脳」を理解するってスタンスだと読みやすいよ。
恋が愛に変わっていく段階で、ちょっとドライに「彼の脳」を考えるっていうのも、悪くないんじゃないかなと。
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