パリジェンヌが選ぶシンプルなファッションセンスの特徴

パリジェンヌがシンプルなファッションを好む理由については、前の記事で解説しました↓

パリジェンヌのファッションルールを取り入れて、モテるシンプルコーデを作るコツ

今回は「シンプルなアイテムをパリジェンヌ的に選ぶセンス」を言語化してみます。

というのも、直訳で理解しようとすると難しいワードが多々あるんですね。

  • シック
  • セクシー
  • ベーシック
  • クラシック

海外ファッションを表すのによく使われる反面、国によって意味が分かれる言葉。

やっぱり、アメリカのセクシーとフランスのセクシーは露出度だけでなく

なにをもってセクシーとするか、のような基準がまるっきり違います。

それらを含めてパリジェンヌのセンスとするなら、ぜひとも理解しておきたいところです。

シックでセクシーな女性としてのアイテムをシンプルに選ぶのが、パリジェンヌのファッションルール。

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シックとセクシーって褒め言葉なの?胸を出さなくてもセクシーなパリジェンヌ

まず、海外で「カワイイね(cute)」は、主に子供に対する褒め言葉ですが

雑貨や服など、物に対してもよく使われます。

ショッピングに行って「このワンピースかわいい〜」ってのは万国共通みたいですね。

個人的には、女ってだけで通じるような「カワイイ」の感覚が大好き。

あとは、ちょっと冗談めかして言うとき。

「彼ってすっごくキュートなの♡」ってセリフ、海外ドラマを見ている人なら1度は聞いているはずです。

3つの例を挙げましたが、このノリは大人を(女性として)褒めるときには不向きだったり。

なので、「カワイイ」の代替えとして「セクシー」が使われてると思ってもらえたら分かりやすいかと思います。

じゃあ、どうしてセクシーの話をしたかっていうと、パリジェンヌはそこに「シック」を加えて1セットだからです。

シックでセクシー。パリジェンヌ同士が褒め合うときにも出がちなワードですね。

なので、この2つの違い・解釈をなんとなく知っておくと、パリジェンヌ的なアイテム選びがしやすくなりますよ!

たぶん、パリジェンヌも明確に言語化せずに感覚で使ってる言葉なので

うまく言えるかわからないんですが…

パリジェンヌがいうセクシーは

  • 大人の女として出すべきところは出してる
  • 女の雰囲気を忘れてない・意識してる

こんなイメージです。

出すべきところっていうのは、胸やデコルテを指すことが多いかな。

でも、パリの露出って他の国と比べても、かなり日本と似てるんですよ。

もちろん、夏はキャミソール一枚で外に出てる人がたくさんなので、外に出てる皮膚の面積はパリジェンヌの方が圧倒的。

ですが…

  • 手首
  • デコルテ
  • 足首
  • 浅いバレエシューズを履いたときにチラッと見える指の付け根

女だからふっくらしてるところ・女だからキュッと細くなってる部分。

普段隠れてるところを少し見せるのが「セクシー」の役割です。

パリジェンヌファッションをイラストにした本を出している米澤よう子さんのInstagramに分かりやすいものがありました!

人によってデコルテ・背中・全体のシルエット曲線…と出す部分は違うけれど

どこかを強調しつつ、シンプルにまとめるイメージですね。

「見て見て!これGカップなのよ!谷間谷間!」を、あえてやらないところにニュアンス感じるみたいな認識がちゃんとある国なので

日本人の私たちとしても真似しやすいセクシーです。

ちなみに、米澤さんの本の中では

「パリ流シリーズ」が1番パリジェンヌっぽくまとまる感じ。

2に載ってるテクニックが可愛かったです。

パリ現地の「セクシー」で、どんな体の出しかたをしているかが学べます。

次に「シック」とは。

  • 大人の女だから似合うシンプル
  • 大人の女だから控えめに着飾ってること
  • (それらが総じて、センスよくまとまってること)

フランスといえば、個人主義的な価値観にあふれた自立の国。

だからか、大人と子供の線引きをかなり意識的に引いてる気がします。

子供が入れるレストランも少ないですし。

それに、子供って新しくて可愛くて飾り気のあるものの方を好みますよね。

それが子供の価値観なんだとしたら、大人はそれを引きずってたらダメよね!って

意識してシフトしてるようなところがあります。

ティーンになると、より大人びたもの・年齢が高く見えそうなものを選びがちになるんです。

こういうエピソードもあって…

問題

そのアクセサリーカワイイねって褒めて、最近買ったの〜って返ってくるのが日本。

おばあちゃんに貰ったものなのよ!って返ってくるのがフランス。

ホントにおばあちゃんのものかは知らないけど、とにかく昨日今日持っているようなモンではないのだ!

ホイホイ買えるようなおニューじゃないんだぞ、って言いたいんですね。(プライド高!)

アンティークの国でもあるから、古いものを大事にしてこそ大人!なんて風潮もあります。

足して足して飾り立てるのは子供のすることで、大人になったら自立するのが当たり前なんだから幼女みたいなファッションはしない!というポリシーが強いです。

リボンのついたヘアゴムやフリフリの小物があんまり流行らないのは、そういうことなんでしょうね。

ただし、モテるパリジェンヌは多少気が強くても顔が普通であろうとも、自立した女性です。

その点、日本は世界的に見ても外見にかかるウェイトが重い国だし、こうしてモテブログ書いていても無視できないポイントなので

日本人として可愛らしさを全て捨ててシンプルに走るようなマネはしなくていいのかな、とも思っています。

まとめると、子供が着ると浮いてしまうようなシンプルファッション・着なれた感があるものを「シック」としている感じ。

なので、セクシーとシックを掛け合わせて

  • 大人の女として出すべきところは出すセクシー
  • 大人の女だから敢えて着飾らないシック

肌見せとシンプルの両立

これをコーディネートを組むときに意識して、うまくアクセント付けると

パリジェンヌ的なシンプルができあがります

ただ、フランスは仕事に行くときに着飾る文化があまりないので

休日はセクシー寄り・平日はシック寄りに割り振りつつ、気分を変える着回しをしているようです。

確かに、それならワードローブの数が少なくてもオンオフを変えられます!

パリジェンヌのアイテム選び  バッグとクツはワンセット

以上をふまえて、具体的なアイテム選びの話にはいります。

 

まず、細かいディティールにこだわるよりも、早くパリジェンヌっぽさを出すには

バッグとクツはワンセット

色をいっぱい使うと、あくまで雑誌的なオシャレになってしまうからです。

たとえばこの本。

秋冬がテーマの着回し本なんですが、オシャレ下手な人でも真似すれば確実に一目置かれるファッションができるような本。

上から下まで全部の服にブランドや出どころが書いてあるし、帽子やネックレス、重ね着や小物もたーくさん使って作り上げています。

すごくオシャレだし、わりと小物の数も多めなのにスッキリまとまってるのがすごい。

出典:暖かいのにおしゃれになれる 山本あきこ

全部似たようなのを真似して買って、コーディネートを3個くらい作れば、ちょっとしたお出かけには困らなさそう。

でも、パリジェンヌ独特の魅力は、こういうファッションに出ないと思うんですよ。

パリジェンヌって、シンプルなのに粋で、オシャレ感も捨ててないけどセンスよくてまとまりがあるような…

そういう、THE・パリジェンヌのファッションをやりたい人たちにとって、ゴチャゴチャ感は対極にあります。

アイテムを足して、頑張って作る「あの人、オシャレ〜」って評価が欲しいんじゃなくて

使ってるものは無地だし、全体を通して見たらシンプルなのに

「雰囲気に合ってる」「似合ってる」「それでいてセンスがいい」って評されるような、大人の女性らしさが控えめにキラッと光るファッションなはず。

そういうときは、使う色を最低限に抑えたほうがいいんです。

主に2色。

濃淡をつけるときにもう1つ足して、3色。

キャメル〜ブラウンみたいに「茶色」っていっても幅があるような色なら

  • トップスは赤みがかったブラウン
  • スカートは暗めのキャメル
  • パンプスはサンドカラーっぽいキャメル

主にブラウン系で全身を1色にまとめつつ

ベルトやバッグで色を足していくイメージです。

もちろんグラデーションにしなくても、全体にまとまりがつけばOK。

フランス語で「ton sur ton」(色の濃淡)は普段からよく使われる言葉で、パリジェンヌも濃淡をつけたコーディネートをよくしてます。

たとえば、ブラウンコーディネートには違う色を入れないとつまらないファッションになっちゃうから、多くの人はカバンとクツまで茶色にしないですよね。

でも、クツが黒でバッグは白にすると途端に無秩序なコーディネートになってしまって、せっかくの濃淡が意味なくなっちゃう。

だから、クツとバッグは同じ色。セットで揃えておくと勝手にまとまりが効きます。

外側の色を揃えるイメージ。

バッグは体から1つ飛び出てる部分ですし、クツは1番下に位置します。

外側をまとめておくと、なんとなーく全体像にセンスが効いてくるんです。

…となると、アクセントカラーとして使うバッグ&クツセットを1〜2つ。

(ピンクや赤・黄色など)

コーディネートの延長として使うバッグ&クツセット(黒・茶・ネイビーなど)が2つあれば充分というか、ベストなかんじ。

アウターからスカートまでを色幅多くすればするだけ、クツバッグのセットが必要になってしまうので

ここで前回解説した「自分色」が生きてきます

もし、ハイブランド好きな人は気張って買ってもいいポイントかもしれません。

私の場合は、足が甲高で幅も広い・サイズも大きめなので合うブランドは1つしか見つけたことがなく…

高くても一足6000円くらいです。

バッグは、なるべく荷物が入るショルダーかトートバッグ。

できるだけクラシックな感じを意識して、シンプルな皮のバッグを買いました。

あまりハイブランドには興味がないので、安めのクツで浮いたお金をバッグに回す感じにしています。

数を持たないコーディネートをするとき、個性はバッグ・小物に出すしかないから

アクセントカラーは絶対に外せないところ。

普段多く着る色から逆算しないとなりませんね

私は茶色の濃淡コーデか、ネイビーでまとめて赤・ピンクアクセントをつけるコーデが多いです。

ネイビーコーデのアクセントはストールやアクセサリー1つでつけられるので

クツ、バッグは黒かグレーのセット。

たぶん、パリジェンヌは逆算のオシャレがうまいんじゃないかなーと思います。

いかにも頑張ってます!って雰囲気を滲ませるのはダサいって風潮があるので

ヌケ感やラフなイメージも計算で作ってるはずです。

でも、アイテムを足すことでラフな感じ出しても、だいたいバレちゃうんですよね。

だからこそ、引き算がパリジェンヌファッションの要なのかもしれません。

個人的な話になってしまいますが、ちょっと清楚に大人っぽく見せたいときは茶系とネイビーがラク!

白は男ウケする反面、色合わせが難しいんです。

アクセントカラーでコントラストがつきすぎると、途端にまとまりが効かなくなります。

こんな感じで、自分色とアクセントカラーを逆算するために

  • 行動範囲(仕事・デート・行き先・子育ての有無)
  • 顔やキャラクターの雰囲気
  • どんなイメージに見られたいか
  • パーソナルカラー
  • アクセントにするための好きな色
  • お金の余裕

だいたいでいいので書き出してみると、2〜3の「自分色」に絞れると思います。

そんな自分色を元にしつつ、次回は「パリジェンヌファッションを叶えるアイテム選び」

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