ヘアスタイルが美人度の50%を左右するっていうのは、美容室ジプシーの人には困った話。
なんだけど、思い通りの髪型にしつつ美容師さんの似合わせテクニックも取り入れてもらうオーダーのコツがあるよ。
こうしたい!っていう髪型と100%同じにするより、プロの手で頭の形やフェイスラインに合わせたオリジナルを作ってほしいとは思いつつも
どこまで相談して、何を主張するべきかのガイドラインがないから、悩める美容室難民が増えちゃうんだよね。
なので、美容室に行く前のオーダー準備をガイドライン化してみました。
- 完璧な画像は探してもないことが多い。コツは「パッと見てこんな雰囲気にしたいんですけど」
- なりたいのは、普段の自分の印象か、イメチェンした自分なのか決めておく
- 前髪はハッキリ指定、フェイスラインの髪は相談
- 思った以上に言葉尻を捉えられてます。「したい」のか「そう見せたい」のか分けておく
ここらへんまで決めておけば、カウンセリングもそんなに時間を取らないし、思い通りの髪型を作れますよー。
完璧な「なりたい画像」は探しても少ないよ。コツは「パッと見てこんな雰囲気にしたいんですけど」
よく聞く、なりたい髪型の画像を探して持っていったらいいよ!ってのは確かにそう。
なんだけど「米倉涼子のショートにしてください」よりも「パッと見てこんな雰囲気にしたいんですけど」くらいの取っ掛かりに使ったほうがいいです。
というのも、思った以上にオーダーしたときの言葉尻を捉えられているので…。
たとえば「軽くしてください」と「軽く見せたいんです」は、やること全然違うんだよね。
「軽くしてください」ってオーダーした意図は「モッサリしてきたから春っぽく軽やかにしたくて」だとしても
「まとまらないんだな」「多めに梳いておこう」ってアクションされることも多いです。
思った以上に梳かれた経験がある人は、重要なポイントなんじゃないかなー。
それに、周りの人があなたをパッと見て「なんか雰囲気良くなったね!」って思うときは、頭の形や顔とのバランスが整ったイメージを掴んでるのであって、細かいディテールに対してのフィードバックではないのです。
絶対にこうしたい!って思える画像も、案外見つからなかったりしますし。
なので、持っていく画像に求めるべきは髪の長さと、モデルさんの雰囲気を含めて、こういうニュアンスが好きだなーと思える画像です。
- (画像)こういう長さで、こんな雰囲気にしたいんですけど…
- (指定するところ)前髪はこうで、フェイスラインはこうで
- (相談するところ)トップと顔周りを画像みたいな形にするには、どうすればいいですか?
画像を使ったカウンセリングの手順は、こんなかんじになります。
理想のヘアスタイルは、普段の自分と近いものなのか。それともイメチェンしたいのか。
次に、なりたいヘアスタイルが「普段の自分」と「イメチェンした自分」のどっちを想定しているのか。
めんどくさそうな話なんですが、これだけ抑えたら残りは簡単。
普段、周りの人から「大人っぽいよねー」「楽観的だね」とか、あなたは◯◯な人に見えてるよって伝えられる機会があるかと思いますが
あくまでその印象の延長としてのヘアスタイルなのか、それらは無視してイメチェンするヘアスタイルにしたいのか。
これを決めておくだけでも、思い通りにならない!はかなり減りますよ。
なんでかっていうと、周りの人が言ってくれるあなたの印象と、美容師さんから見たあなたの印象が全然違うことのほうが多いから。
パーソナルスタイリストの人が書いたこういう本があって↓
スタイリストを目指す人たちの講師をするとき、まずは自己紹介をさせずに「年齢、前職、家族構成」なんかのプロフィールをお互いに予想させるんだって。
この方法は、自分で思い描いてる自分像だったり、親しくしてる人から言われてる印象が「初対面の人に対してはうまく働いてない」ことを自覚させて、ファッションスタイルへの先入観をなくす効果があるみたい。
たとえば、いつもいつも「長女っぽいよね」って言われてる人は、なんとなくしっかりした生地やネイビーを選びがちだったり、ヒラヒラの可愛い服を無意識に避けてたりする。
でも、自分についての情報が全くない人たちから「かわいいかんじ」「花柄が似合いそう」って見られてるんだって知ったら、今までファッションに抱いていた先入観が壊れると同時に、新しい価値観が生まれるよね。
思った以上に年齢や印象がそれぞれの自覚とはかけ離れていて、みんなショックを受けるみたいなんだけど、美容室ではありがちな話なんじゃないかなー。
普段はおとなしいキャラで通ってる人でも、それは職場や学校内の振る舞いを加味した印象であって、顔やファッションがそれ相応とは限らないんだよね。
目がぱっちりしてたり、挨拶の声がハキハキして聞こえたり、たまたま夏らしい露出のある服を着てたりしたら
美容室さんからは「大人しいキャラ」「大人っぽい人」に見えてないことのほうが多くなっちゃう。
それに、普段から周りに言われてる印象って、心の中でスタンダード化しちゃってて
わざわざ「大人っぽくしてください」なんて言わないんだよね。自分の中では当たり前すぎて。
つまり、あなたが「イメチェンするぞ〜!」と思ってアクティブなショートヘアを期待して行っても、美容師さんから見て「いつもとそんなに印象を変えたくないようなショート」として切られたら
どうしても仕上がりのニュアンスは変わってきます。
あなたと美容師さんとの間で、イメチェン度合いや思い切りの強さがブレると思い通りにいかなくなるわけです。
- (印象は変えたくないなら)いつもこんな感じなので、イメージはそのままで形だけ変えたいなって
- (理想があるなら)いつもはこういう感じなんですけど、ちょっと思い切ってイメチェンしたくて。
- いつもの感じ+イメチェン度合いは、一言でも伝えておくと思い通りになりやすいよ
美容師さんと相談してクオリティがあがるところ、ハッキリ主張したほうがクオリティがあがるところ
残りは簡単で、ヘアスタイルを作るときに、ここは相談したほうがクオリティがあがるよ!ってところと、ハッキリ主張しないとこだわりをわかってもらえないよーってところ。
基本的に、顔周りの毛の動きはストレート・パーマ・ロング・ショート問わず大事なところ。
若さや抜け感、柔らかさなどのニュアンスは、ほぼ顔周りから読み取られるからです。
そこで、ハッキリ主張したほうがいいのは前髪の長さと分けかた。
仕事の都合で髪を縛ることが多い、アレンジの有無やコテを使う頻度なんかは自分が1番わかってるので、そこに合わせてハッキリ伝えます。
「毎日髪を縛るので、7:3くらいで前から見てサマになるように切ってください」
「流すほどの長さじゃなくても丸いシルエットを作りたいので、ナナメにザクザクしたスキマを入れてください」など。
その代わり、頬骨に沿わせる一筋(俗に言う触覚)は、できあがりのヘアスタイルに合わせて相談すると理想通りに。
アイドルのような可愛さを前に出すヘアスタイルじゃなくても、結んだときは顔のフレームになってくれるし、あればなにかと便利なのが触覚!
できあがり+狙いたい効果と一緒に相談するといいんじゃないかなー。
「仕上がった長さに合うように、頬骨にかかる髪が欲しいです。いちばん小顔に見えるところはどの辺ですか?」
「動きを出したいので、前髪の延長に見えるくらいナチュラルに、自然に流れるような触覚をお願いしたいです」など。
特に、ショートヘアや石田ゆり子さん、YOUさんのような癖毛風の動きが欲しいときは、力を入れて相談!
自分の髪質的に難しいだろうなーとわかってても、自己完結させないで丸ごと言っちゃったほうが美容師さんもどうにかしがいがあります。
「直毛だし難しいとはわかってるんですけど、理想は◯◯さんみたいな髪なので、プロのテクニックでちょっとどうにかなんないですかねぇ…」みたいな聞きかたをすると、ここに部分パーマ当てればなんとか…と力技で頑張ってくれたりしますよ。
- ライフスタイルを1番わかってるのは自分なので、前髪の長さと分け目は主張して大丈夫
- 頬骨に沿わせる一筋は、しあがりの長さに合うように要相談
- 悩みは「わかっててもこうしたい」と丸ごと伝えると、思わぬ力技を出してくれたりします
ここまでのガイドラインで、自分の理想と美容室の想像をできるだけ近づけられるんじゃないかなー。
髪は切っても伸びるとは言っても、たかだか1ヶ月に1cm。時間もかかるので、女性にとっては馬鹿にならない期間なわけです。美人度アップさせてテンションあげていきましょー。
私はホットペッパービューティーにしか通ってる美容室がないので予約に使うんだけど、Pontaポイントはあんまり使い道ないのが難点。
楽天ユーザーは特に、ポイントの使い道がある楽天ビューティーに美容室があればいいのになーと思っておりまーす。
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